長寿会
箱根山荘
平成23年度軽費老人ホーム箱根山荘事業計画

箱根山荘は本年で創設40周年を迎えます。

長年ここで生活されている入居者も増えてきて、近年ADLの低下が日に日に目立ってきております。この様な状況から、軽費老人ホームを意識しつつ、その人がその人らしい生活がおくれる様に、66通りの支援を目指します。

 <基本目標>

より安心・快適な生活環境を目指して

 <運営方針>

(1)入居者の人格・個性を尊重し、円満かつ家庭的な雰囲気づくりに努めます。

(2)入居者が日々楽しく、安心・快適に過ごせるように工夫します。

(3)高齢者の生活施設として、入居者の健康管理に留意します。

 <重点項目及び重点事業>

(1)介護予防に向けた事業の展開について

@長寿大学の充実強化
  生きがいを高め充実した生活を送っていただく様一部見直しを行います。

A生きがい活動の発掘
 昔の技術・趣味等を発揮していただく場の提供を行います。



(2)QOLの維持向上について

@ひな祭り等の伝統行事や、買い物送迎、ファミリー会などを開催し、QOL(生活の質)を
  高めます

A健康維持・管理の推進



(3)耐震補強工事を行います

@箱根山荘1階部分の耐震補強工事を行います。



(4)運営体制の強化を図ります

@職員の研修体系の確立
 ・特に、職務を通じた研修(OJT)による実務の充実。
  また、他施設との人事交流についても検討します。

A特定施設指定を視野に見据えた知識の習得
 ・入居者の重度化に伴い、介護保険導入について検討していきます

 <事業計画>
 I.介護予防に向けた事業の展開について

(1)個別的なADL(日常生活動作)・認知症調査、ケース会議等に基づく6領域(生活全般、
  衣生活、食事関係、医療関係、心の健康、社会関係)からの継続的な援助の必要性
  をとらえ、自己決定、残存機能維持からの接遇計画の作成と、全員のケース記録を
  作成・保管します。



(2)コーラス、書道.太極拳、手話の会他、長寿大学クラブ活動を通し、生きがいを高めて
  充実した生活を送っていただきます。また、近隣のお年寄りの参加について引き続き
  検討します



(3)花園会の活動内容の見直し、参加者の増員等、充実強化を図ります。



(4)ラジオ体操、にこにこ体操をはじめ、転倒予防・栄養改善等に努め、残存機能、白立の
  維持、心身の健康を推進します。



(5)山荘周辺の清掃や庭木の手入れ、居室内での編み物や雑巾縫い等、入居者が自主的
  に行っていただくことを推進します。

 II.QOLの維持向上について

(1)自立生活支援

@正月、ひな祭り等昔からの伝統行事や、クリスマス会、買い物送迎、誕生会、
  敬老祝賀会、ファミリー会、誕生日外出支援など、一部内容を見直し開催し、
  QOL(生活の質)を高めます

Aタオル詰作業等で社会参加活動を促進します

B入居者との話し合い・懇談会等を通して、入居者の意見を運営及び事業に反映します

C入居された後、介護認定申請や重度となられた方の転入先、受け入れ先の確保も行います

D病院受診等への付添い援助体制の強化を図ります

E金銭等の管理について
 ・金銭管理は原則本人、保証人の取扱いであるが、依頼により小額の小口現金と、印鑑、
  通帳等の預かりをします
 ・援助を行う場合は、出納簿、通帳、に記録して、定期または随時に本人、保証人の確認、
  照合を受けます

F厚生労働省のガイドラインに即し、個人情報保護、高齢者虐待防法等に留意し、入居者の
  人権を尊重してまいります。



(2)給 食

@本年度予算内の食事提供(給食費1人1日705円)と適正な食事摂取基準
  (1500キロカロリー他)の確保を図ります。
  山荘喫茶ティーサロン鈴蘭や適温給食の充実を目指します。
  ADLに応じて、1班、2班と時間差を設けた給食体制とします。

A本年度もアンケートや聞き取り調査等により、嗜好調査や残菜調査を行い、
  入居者食事へのより良い提供に活用していきます。おかゆは毎食用意して、
  選択に任せます。

B加熱調理献立の際は中心部を85度、1分以上加熱また、原材料及び保存食
  は-20度以下で14日間保存いたします。

C調理器具類は次亜塩素酸ナトリウムや、熱湯で失活化させます。
  毎月1回,冷蔵庫内の食物の安全期限などを確認して食中毒防止の一環とします。

D特別食の実施
 ・リクエスト食
  誕生者の好きな食べ物を、誕生日または誕生会に提供します。
 ・バイキング食の実施
  行事に合わせて年2回程度実施します
 ・代替食の実施
  アレルギー等により食べられないものについて、1名より提供します



(3)保健衛生

@小田原市の基本健康診査で血液検査、心電図などを実施して、また血圧、体重測定は
  月1回実施しながら入居者の健康管理を推進する。
  耳鼻科・歯科往受診や精神保健相談も充実させます(採血年2回)

A感染症予防の強化
 ・結核予防はレントゲン検診で、インフルエンザはワクチン接種で予防します。
 ・感染症胃腸炎(ノロウイルス)等の発生を防止するためにも、日頃から、外出時は特に、
  手洗い、うがい、消毒、換気を励行する。次亜塩素酸ナトリウム液等を確保しておきます。
 ・感染症胃腸炎(ノロウイルス)等の拡がりを防止するために、同一の感染症若しくは食中毒
  による疑いで死亡者又は重篤患者が1週間以内に2名以上発生した時や、同一の感染症
  や患者がlO名以上又は過半数を超えて発生した時等は、医師と連携の上、施設長は
  保健所、市県に報告します。
 ・各階・医務室・栄養士室へ加湿機を設置し、温度18〜26度、湿度40〜60%感染しにくい
  環境に保ちます。

B朝のラジオ体操・棒体操・にこにこ体操、散歩等の励行により基本的な健康の充実を
  推進します。

C嘱託医による診療を実施します。

D協力医療機関(小澤病院)等の御協力を得て、救急の場合も含め医療の充実を図ります。
  入院時には、毎週金曜日には病院廻りを励行します。

E布団乾燥、害虫駆除、清掃援助を実施し環境美化を推進します。

 V.箱根山荘建物の耐震補強工事を行います

国の方針や補助金・助成金等諸々の状況から、工事を一期・二期に分け今回は一期として1階部分の工事を行います。

 IV.運営管理について

下記の諸会議及ひ各種委員会にて業務運営を推進します。

(1)諸会議の開催について

@職員会議
  業務運営の意見集約や調整等のため毎月、全職種の職員で開催します

A運営調整会議
  職種間の調整、施設業務全般にかかわる重要事項を検討します

Bケース会議
  個別処遇指針の検討、入退居の判定・入退院関係に関する協議などを行います

Cヘルパー会議
  個別生活援助の検討・業務調整のため月2回開催します

D献立会議
  食事に関する処遇計画及び献立・料理の検討と調理業務の協議・調整等職種間調整
  のため開催します



(2)各種委員会の開催について

@衛生委員会〜衛生管理
  利用者及び職員の健康・衛生の向上などに努めます。また、濾過器による循環風呂の
  性能向上による水質浄化及び週1回の完全換水・自主点検などの推進をします

  衛生管理点検表により食中毒防止の励行
  ・残留塩素の測定は原則毎日実施(栄養士)
  ・水質の検査(年2回以上委託)
  ・風呂水の検査(レジオネラ防止・塩素消毒・年2回以上委託検査)
  ・浄化槽の検査(週2回委託検査)
  ・健康診断の実施
  ・衛生推進者設置
  ・医師による健康講話の実施
  ・ビデオによる健康への意識の向上
  ・赤痢菌・サルモネラ菌・O-157について職員の検便実施
   (栄養士・調理員一年11回、介護職等一年3回)

A防災委員会〜防災対策
  ・食堂などへのトイレ呼び出し表示機能(設置)の活用
  ・白家発電機を含む消防設備法定点検 年2回
  ・白主点検の推進。点検表の作成 年2回
  ・防災訓練
  ・避難訓練、消火訓練 各年2回以上。
  ・夜間避難訓練を1回以上含む
  ・消火訓練では消火器放射訓練及び易操作性1号消火栓の放水訓練を実施する
  ・通報訓練、地震訓練 各年1回以上
  ・救急訓練、自動体外式除細動器(AED)の設置、合同防災会議
  ・災害緊急時 EV閉じ込め故障救出訓練講習
  ・非常食備蓄(入居者66+職員18)人以上の3日分以上のランニングーストック体制。
   防災倉庫の活用
  ・組立トイレ等災害用物品の購入
  ・防火管理者設置。
  ・自衛消防隊の設置
  ・財団法人、社会福祉法人との防災に関する相互応援協定の締結見直
  ・防犯対策等(点滅照明灯及び警報音による110番連絡体制)
  ・園車の鍵閉め確認。傾斜地駐車時の車止め設置励行
  ・非常放送設備更新工事の実施
  ・地区(白治会等)の訓練に参加

B苦情解決委員会
  入居者等からの苦情に関する多角的な観点からの検討、施設サービスの改善。
  苦情解決責任者(施設長)のもと苦情受付担当者(相談員)を窓口として設置します。
  目安箱(ご意見箱)を設置、随時入居者からの声を聞きます

C事故防止委員会
  入居者の安全対策及び施設リスク管理の向上のため、事故事例の分析・検討、
  事故防止対策を検討します

D広報委員会
  ・機関誌"春風"の発行(年2回以上、1回は40周年記念号として発行1,000部:地域
   自治会長用配布回覧含む)、財務諸表の公開等行います
  ・入居者の余暇活動として、頭の体操(クイズ)を実施します
  ・本人及び家族に誕生日カードの発送を行います
   入居者の誕生月に、疎遠な家族などへ少しでも多く来荘していただけるように、
   近況報告(写真及び本人直筆文)を行います



(3)職員研修体制の確立

@本山荘内外(海外含む)の研修による職員資質の向上。特に、職務を通じた研修(OJT)
  による実務の充実。資格取得も含めた人材の育成を推進します。

A他施設との人事交流にっいても検討します

(4)地域社会との交流を深めます

@社会福祉法人としての公共性に照らし、市内独居老人に民生委員を通じて、配食サービス
  を実施します(年4回程度)

A介護の日記念イベントの実施
  ・介護理解等のため、講演会・バザーなどを開催します

B地域で開催される行事等にも積極的に参加し、交流を深めます

Cボランティアの受け入れを行います

D行事等に地域の方々の参加を受け入れてまいります



(5)各種設備・機械の整備・点検を実施します

箱根山荘は40年を迎え、当初よりの設備・機械類が多々あります。
入居者がここで快適に過ごしていただくためにも、整備・点検を実施します
  ・厨房からの排水管取替工事



(6)入居について

@見学会の実施(随時)

A関係機関に入居状況のご案内を発送


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